福岡の家づくりの知識
福岡での生活を楽しむおすすめの間取りとは
2024/02/19
福岡での生活を満喫するためには、快適で機能的な間取りが不可欠です。限られたスペースを最大限に活用し、夏と冬の寒暖差を考慮した設計が求められます。狭小な敷地でも広々とした空間を実現する工夫や、自然光を取り入れた明るい空間など、福岡ならではの住宅デザインが魅力です。注文住宅の間取りを決める際には、地域の気候や生活スタイルに合わせて、暮らしやすさを追求することが大切です。
福岡ならではの間取りの考え方とは?
福岡在住の注文住宅などに住んでいる人々は、限られたスペースでも快適な生活を送るために、間取りや収納の工夫を行っています。夏と冬の寒暖差が激しい地域では、高い断熱性能と気密性能を確保し、自然の風を活用する間取りやパッシブデザインを取り入れることで、快適な居住環境を実現します。
◇間取りを工夫し広々とした空間を
福岡市は、そのコンパクトな街並みが最大の特徴です。地理的に山も海も近いため、狭い平野部に多様な施設が集約されています。空港や港も都心に近く、自転車移動で都市内を十分に活動できる利便性があります。
人口増加に伴い、土地の確保が難しくなっている福岡では、狭小住宅が増えています。一般的な戸建て住宅の平均面積は37坪ですが、都心部では15~20坪以下の狭い面積の住宅が一般的です。
狭い家でも、工夫次第で快適な暮らしが実現できます。例えば、必要最小限のスペースを活用し、間取りを工夫することで、機能的で居心地の良い住空間を作ることが可能です。LDKと水回り、寝室、洋室2部屋、ウォークインクローゼットなどの基本的な機能は、15~20坪の広さでも確保できます。
狭小住宅のメリットは、必要最小限のコンパクトな暮らしを実現できることです。家事やメンテナンスが簡単で、生活をシンプルにすることができます。また、環境への負荷も少なくなります。
福岡市では、狭い土地に住宅を建てるニーズが高まっていますが、工夫を凝らした間取りや設計によって、快適な生活空間を確保することができます。
◇夏と冬の寒暖差が激しい地域ならではの間取りを
夏と冬の寒暖差が激しい地域で快適な住環境を実現するためには、いくつかの方法や間取りの工夫が必要です。
家を建てる際には、まず外部の暑さや寒さが室内に伝わらないように、高い断熱性能と気密性能を確保することが重要です。断熱材の適切な配置や気密性の向上により、室内の快適さを確保します。
また、南から北に風が通り抜けるような間取りを意識し、自然の風を利用して室内の空気を循環させます。さらに、パッシブデザインを取り入れて日差しを適切にコントロールし、季節ごとの快適さを実現します。
部屋のつなぎ合わせや適切な開口部の配置により、部屋間の温度差を緩和し、均一な温度分布を確保します。さらに、断熱性の高いカーテンやスクリーンを選択することで、外部からの熱や冷気を遮断し、室内の快適さを保ちます。
これらの工夫を組み合わせることで、夏は涼しく、冬は暖かい住環境を実現することができます。
注文住宅で間取りを決める際の注意点は?
画像出典先:フォトAC
福岡の寒暖差のある地域では、間取りの設計に注意が必要です。1年を通して快適に暮らし続けるために間取りで考慮すべきポイントについて具体的に紹介します。
◇寒暖差がある福岡で失敗しないように間取りに気を付ける
福岡のような寒暖差のある地域で注文住宅を建てる際には、以下のポイントに注意することが重要です。
暖気の上昇と冷暖房器具の配置
吹抜けやオープンな空間から上昇する暖気を考慮し、冷暖房器具の配置を検討します。暖気が上がりやすい部分には暖房器具を配置し、効率的に暖房や冷房を行います。
熱気の抜ける窓の設置
熱気がこもりがちなロフトや小屋裏には、熱気を抜く窓を設置します。これにより、熱気のこもりを防ぎ、室内の温度を調整しやすくなります。
適切な冷暖房器具の用意
オープンな空間には、広さに適した冷暖房器具を用意します。間取りに合わせて効率的な暖房や冷房を行い、快適な室内環境を保ちます。
日射量に応じた軒の設計
夏は日差しが入りにくく、冬は日が良く入るように、軒の出が深い設計を行います。これにより、季節に応じた日射量の調整が可能となり、室内の温度を快適に保ちます。
間仕切りと快適な住環境
部屋の用途に応じて間仕切りができる間取りを検討します。これにより、必要に応じて部屋の仕切りを変えることができ、快適な生活空間を実現します。
これらのポイントを考慮することで、福岡の寒暖差のある地域でも快適な住環境を実現することが可能です。建築士や設計士との十分な相談や検討を重ね、理想の注文住宅を建てることが大切です。
◇密集地に建設する場合窓の方向に気を付ける
密集地に建設する場合、隣接する家や建物との兼ね合いを考慮した窓の配置が重要です。周囲の建物や隣家の窓の位置を考慮せずに窓を配置すると、お互いのプライバシーを損なうことや光の取り込みに影響を与える可能性があります。光の入り方や視線の遮蔽などを考慮し、適切な窓の配置を計画することで、快適な居住環境を実現できます。
また、明るさ・暗さに関しても、窓の大きさや位置、周囲の建物などによって光の入り方が異なるため、日の入る線やトップライトの配置を検討する必要があります。さまざまなシーンを想像し、日常生活における光の取り入れ方を考えることが重要です。
隣家との距離や周囲の状況を踏まえて、慎重に窓の配置や光の取り入れ方を計画することが必要です。
福岡で暮らしやすいおすすめの間取りを紹介
福岡で実際に建てられた注文住宅の施工事例より、暮らしやすいおすすめの間取りをご紹介します。福岡の気候や生活スタイルに合わせて設計されたこれらの間取りは、快適で機能的な暮らしを実現するための工夫が凝らされています。
◇狭小地でも広々空間を実現
こちらの狭小住宅では、隣地に空地があることを活かし、バルコニーと大きな開口を設けることで、LDKとバルコニーを2階のメインの空間に絞り込みました。この工夫により、限られた敷地面積17坪でも広々とした一室空間が実現しました。
さらに、明るさとプライバシーの両立を考慮し、空地側に大きな窓を設けることで明るさを確保し、建物が建つ隣地側にはハイサイドの窓を配置することで、プライバシーもしっかり確保されています。また、床材や壁材には白や明るい色を採用することで、空間をより広く感じさせる工夫も行われています。
◇狭小住宅でもガレージやバルコニーのある家を
狭小な土地でも、縦に住空間を広げることで快適な住環境を実現できます。こちらの事例では、3階建ての狭小住宅が採用されました。1階にはビルトインガレージを配置し、2階にLDKを配し、3階にはプライベートスペースを確保しています。
特に2階のリビングに面した大きなバルコニーは、明るい日差しが差し込み、居住空間をより快適にします。さらに、バルコニーの先には目隠し壁が設けられており、周囲の視線を気にすることなくリラックスできる空間を提供しています。
福岡市の街並みはコンパクトで、都心部では土地の取得が難しくなっています。そのため、狭小な土地に家を建てることが一般的であり、住宅の平均面積は比較的小さいです。しかし、狭小な敷地でも、間取りや設計に工夫を凝らすことで、広々とした空間や機能的な住環境を実現することが可能です。
また、注文住宅を建てる際には、寒暖差のある気候に合わせて暖気の上昇や冷暖房器具の配置、日射量に応じた窓の設置などに細心の注意が払われます。さらに、周囲の建物や隣地との兼ね合いを考慮した窓の配置や、光の取り込み方にも配慮されています。
これらの取り組みによって、福岡の住宅では狭小な敷地でも快適な生活が実現されています。地域の気候や土地の条件に合わせた建築技術やデザインが、住民の生活を支える重要な要素となっています。