脱新建材で環境と調和した生活を実現するには?のんびり平屋住まい
2024/04/24
未来工房は、環境と住む人に配慮した家づくりを実践する建築会社です。その建築事例は、自然素材を活かした家の数々で知られています。地球環境の保護と住む人の健康を考え、CO₂排出を削減し、快適な暮らしを実現するために、未来工房は新しい建築材料の開発や施工技術の向上に努めています。
地球温暖化が進行?身近にも影響が!
地球温暖化は、人間活動によって大気中の温室効果ガスが増加し、地球の気温が上昇する現象であり、海面上昇や極地の氷の溶け残存動物の絶滅、異常気象や自然災害の頻発などの影響を引き起こします。
◇地球温暖化とは
地球温暖化とは、人間の活動によって大気中に放出される温室効果ガスによって地球の気温が上昇し、気候や生物など自然界のバランスが崩れる現象のことを指します。通常、地球の表面は大気によって一定の気温が保たれていますが、化石燃料の燃焼などによって二酸化炭素などの温室効果ガスが増加し、地球の熱が宇宙に放出されずにこもる状態となります。これにより地球全体の気温が上昇し、気候変動や生態系の変化が引き起こされます。
◇地球温暖化による影響
地球温暖化の影響は身近に感じられるものが多くあります。まず、海面の上昇によって沿岸部が浸水し、国や島国の一部が海に沈む恐れがあります。また、氷が溶けることで極地で生息する動物の生態系が崩れ、絶滅の危機に瀕しています。
さらに、異常気象や自然災害の頻発も増えており、台風や豪雨による被害が拡大しています。これに伴い、農作物の生育状況が悪化し、食料不足が懸念される一方で、熱帯病などの伝染病の拡大も懸念されます。地球温暖化の影響は地球全体に広がるだけでなく、私たちの生活にも大きな影響を与えています。
環境に配慮した家づくりにおける課題は?
画像出典先:フォトAC
環境に配慮した家づくりが注目される中、その取り組みにはさまざまな課題が存在します。技術の進歩や意識の高まりにより、持続可能性を重視した住宅建築が求められる一方で、その実現にはまだまだ克服すべき障壁があります。
◇どの素材を選択すべきかわからない
建材の選択は二酸化炭素排出量に大きな影響を与えます。木材の製造エネルギーに関する研究では、木材の製造工程におけるエネルギー消費量と二酸化炭素排出量が明らかにされています。
木材の製造には直接エネルギーのみを考慮し、木材廃材の炭素含有率や廃材の処理におけるエネルギー消費も考慮されます。これにより、木材と他の建築材料との二酸化炭素排出量の比較が可能となり、木材のエコマテリアルとしての利点が明確に示されています。建材の製造方法や材料によって二酸化炭素排出量が異なるため、環境負荷を最小限に抑えるためには、適切な建材の選択が重要です。
◇エネルギー消費量を抑えたい
日本の住宅部門は、二酸化炭素排出量の大きな部分を占めています。そのため、住宅のエネルギー消費量削減が喫緊の課題となっています。照明や家電、自家用乗用車、暖房、給湯などの用途別排出割合を見ると、特に暖房における二酸化炭素排出量の削減が急務です。
現在の日本の住宅性能は、省エネ基準が時代遅れであるとされています。新築住宅の省エネ基準適合率が低く、既存住宅でも省エネ基準を満たす住宅が少ないことが課題とされています。特に、断熱性能の低さが指摘されており、日本の住宅は先進国の中で最低レベルとされています。
このような状況を改善するためには、高断熱かつ創エネルギーと消費エネルギーの収支がゼロになるZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及が期待されています。ZEH住宅は、太陽光などの再生可能エネルギーを活用し、消費エネルギーを最小限に抑えることで、二酸化炭素排出量を削減することが可能です。
日本政府も、2030年度までに家庭部門の二酸化炭素排出量を66%削減する目標を掲げており、ZEH住宅の普及を推進しています。これにより、住宅部門のエネルギー消費量削減が進み、地球温暖化対策に効果的に貢献することが期待されています。
脱新建材で住む人と環境に配慮する未来工房
人と環境に配慮した未来工房は、新たな建築材料から脱却します。本当に良いものと人の手でつくり、足音も手ざわりも心地良い本物の素材で家を築きます。風が通り抜け、光が射す、土の匂いも雨音も楽しむことのできる家を目指し、心身ともに豊かな生活の基盤となる、持続可能で普遍的な家づくりを実践しています。
◇地域の自然素材でCO2を削減
未来工房では、地域の自然素材を積極的に活用することで、地球環境の保護とCO₂の削減に貢献しています。家づくりに使用する素材は、化学物質を極力減らすことを重視し、合板やビニールクロスなどの工業製品は一切使いません。代わりに、無垢の木や羊毛断熱材を主要な材料として採用しています。
これらの自然素材は、成長過程で大気中のCO₂を吸収し、建物内に封じ込められることで長期間貯蔵されます。そのため、未来工房の家は建設から使用、廃棄までのライフサイクル全体を通じて、CO₂の排出量を最小限に抑えることができます。さらに、自然素材は再生可能であり、循環型社会の構築にも寄与します。
◇自然素材の断熱材を使用
羊毛100%断熱材「エコール」は、家の内外の気温差による結露を防ぎ、壁の中での水分の溜まりを防ぐために開発されました。この断熱材は天然の羊毛100%で作られており、優れた断熱効果だけでなく、優れた調湿作用も持っています。
壁の中で湿度をコントロールし、結露による建材の腐食を防ぎます。また、外周壁と床下に使用されることで、家の調湿性能を高め、長寿命の住宅を実現します。
自然と調和した暮らしを目指す施工事例
未来工房は、自然素材を活かした家づくりで知られる建築会社です。その施工事例は、自然の恵みを感じながら快適な生活を実現する住まいの数々があります。以下では、未来工房の施工事例を紹介します。
◇自然とともにある暮らしを目指して
施主のI様が家を建てる際の背景には、自然と共にある暮らしを実現したいという願いがありました。この願いには、都会の喧騒から離れ、自然に包まれた環境で落ち着いた暮らしを送りたいという強い思いが込められています。
また、I様は趣味や家族との時間を大切にし、家で過ごす時間を豊かにしたいと考えています。ピアノや読書、木工などの趣味を存分に楽しむためには、落ち着いた環境や自然光の豊かな空間が必要です。自然素材の家は、そのような趣味や家族との時間を大切にするライフスタイルにぴったりと合致しています。
さらに、自然素材の家は環境に配慮した暮らしを実現する一方で、地球環境への負荷を最小限に抑えることができます。自然素材を住宅の建材に多く使用することで、後に自然に還る環境に優しい住宅を目指しました。
◇のんびりと紡ぐ自然を感じる家
こちらの事例では、のんびりとした平屋の住まいが自然を感じる空間としてコーディネートされています。家具や装飾品には、長年集めてきたステンドグラスや英国アンティークが使われ、独特の雰囲気を演出しています。また、ウォークインクローゼットを中央に配置し、LDKの生活空間と寝室やバスルームのプライベート空間が用途別に独立した間取りとなっています。
窓を開け放つと、心地よい風と鳥のさえずりが家の中に心地よく響き渡ります。特に、東に置かれた寝室では朝日が差し込み、目覚めや眠りの質が向上すると感じられています。また、庭のフェンスや食器棚などの自作計画があり、これからも家づくりをマイペースに続けていく予定です。
このような住まいでは、自然と調和した暮らしを楽しむことができます。窓から差し込む自然光や風の通り道、そして手作りの家具や装飾品が、居心地の良い空間を演出し、住む人に安らぎを与えます。
地球温暖化が進行する中、環境に配慮した家づくりが注目されています。この取り組みには、さまざまな課題が存在します。まず、建材の選択が重要であり、木材のような自然素材を選ぶことがCO₂排出量を削減する上で有益です。
また、住宅部門のエネルギー消費量削減が喫緊の課題であり、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の普及が期待されています。その一方で、未来工房のような企業は、地域の自然素材を活用し、CO₂の削減と地球環境の保護に貢献しています。
自然素材の家づくりは、環境への負荷を最小限に抑えつつ、快適な暮らしを提供します。未来工房の施工事例では、自然を感じる空間がコーディネートされ、住む人に安らぎと豊かな生活を提供しています。