耐震性の高い工法・構造はどれ?福岡で建てる地震に強い注文住宅
2023/10/25
福岡で長く安心して暮らすためには、工法・構造や耐震等級以外の情報も確認の上、地震に強い住宅を建てる住宅メーカーを選ぶ事が重要です。
今回は、注文住宅の主な工法・構造の特徴と耐震性について解説します。
注文住宅の主な工法・構造とその耐震性
福岡では様々なハウスメーカーが、耐震性に優れた家を宣伝しています。耐震性とは、建築物が揺れに耐えるための性能のことです。揺れに耐えるための性能とは、地震によってどれだけ壊れにくいかを表しており、耐震性が高い家は大地震が起きても壊れにくいといえるでしょう。
注文住宅の耐震性は、材料と構造により決定されます。注文住宅に用いられる主な構造3つと、それらの耐震性について解説します。
木造軸組構造
木造軸組構法は日本の伝統的な工法で、柱と梁を組み合わせる方法です。ハウスメーカーだけでなく、工務店でも多く使われている工法となっています。柱と柱の間に斜めに筋交いと呼ばれる補強材を入れると耐震性をより高めることが可能です。
木材の種類や注文住宅を建築するメーカーの技術によって品質に差が出る工法なので、耐震性を高めるにはメーカーの選定が必要になります。
近年では、柱と梁を金具を用いてより強固に繋ぎ止めることで強度を高める方法も用いられています。
木造枠壁構造
フレーム状に組まれた木の枠に木のパネルを接合することで、壁、床、天井を一体化させるように組み立てた構造です。使う材料によっては2×4(ツーバイフォー)や2×6(ツーバイシックス)などと呼ばれます。
面で建物を支えるため耐震性が高く、熟練した技術者でなくても建築がしやすいです。
鉄骨造
強度の高い鉄骨を使用した工法です。木造建築物よりも、高い耐震性を確保出来ますが、鉄を用いていることからサビを予防するための処理が必要になります。
また、木造と比べると、建物内の気温が外気温に左右されやすいです。そのため、断熱性能を高める工事が必須となります。
地震に強い家とは?耐震性の高い注文住宅を見極めるポイント
画像出典先:フォトAC
注文住宅で高い耐震性をもった住宅を建築するために気をつけるポイントは3つあります。
耐震等級
耐震等級とは建物の地震に対する強度を一般の人にわかりやすく表示したもののことで、3段階に分けられます。
これから建てる家が耐震等級いくつの家なのかは事前にわかります。施工業者に確認し、自分がどの程度の耐震性をもった建物を建てたいのかを伝えましょう。
耐震等級1
建築基準法で定められている最低限の耐震性能です。具体的には、震度6強から7の地震がきても倒壊しない程度の耐震性であることを表しており、倒壊しないだけで損傷の可能性があるでしょう。
耐震等級2
耐震等級1の1.25倍の耐震性があることを表しています。耐震等級2に該当する建物は、長期優良住宅という認定を受けた建物や、学校や公民館などの災害時に避難所として指定される建物です。
耐震等級3
耐震等級1の1.5倍の耐震性があることを表します。この等級は、震度7の揺れが連続で発生しても倒壊しない程の耐震性です。
地盤改良
耐震性の高い住宅を建築するには、建物だけでなく、その土台となる地盤にも注意が必要です。住宅を建てる前に、地盤を調査することが法律で義務付けられています。
調査した結果軟弱な地盤だった場合は地盤を改良しなければ耐震性の高い建物は建築できません。適切な地盤改良の方法は、設計士と相談しながら決定していきましょう。
柱状のコンクリートを地面に注入する方法
地面に注入したコンクリートで建物を支えることで、地面への沈み込みを防ぎます。比較的多く採用される方法です。
地盤そのものを固める方法
地盤の表面の軟弱な部分を重機等で掘り起こした後、薬剤を混ぜて固めると、地盤の強度を高めることが可能です。
構造
注文住宅であれば木造か鉄骨造です。当然、耐震性は鉄骨造の方が優れています。木造の注文住宅を建築するのであれば耐震性を高めるた目の工夫がどのようなものかを住宅メーカーに確認しておきましょう。
特に木造軸組工法では、間取りの自由度が高い反面、古来からのやり方では耐震性がそこまで高くありません。どのような技術で耐震性を高めているのかを設計士から詳細に説明を受け、納得して工事を進めることが重要です。
耐震性の高い注文住宅を施工出来る住宅メーカーの選び方
耐震性の高い注文住宅を実現するためには、住宅メーカーの選定がかなり重要です。福岡にある数多くの住宅メーカーの中から、耐震性の高い注文住宅の建築が得意な住宅メーカーを選定するポイントをご紹介します。
耐震等級
住宅メーカーの住宅の耐震等級の確認しましょう。住宅メーカーに明示がされている場合はすぐに確認できます。耐震等級の明示がされてないケースでは、電話やメールにて直接問い合わせましょう。
振動実験
住宅メーカーが振動実験を行っているかどうかを確認することも重要です。住宅メーカーの中には、実際に住宅を揺らして耐震性能を確認する実大振動実験を行っているメーカーもあります。実際に揺らして壊れるかどうかを確認するので、誤魔化しが効かないため、確かな耐震性を確認できます。
福岡で地震に強い住宅を建てるためには、注文住宅の工法や構造、耐震性についての理解が不可欠です。注文住宅の主な工法として、木造軸組構造、木造枠壁構造、鉄骨造があり、それぞれの構造には耐震性の差があります。
また、地盤改良の方法も重要で、柱状コンクリートの注入や地盤固めなどが主な選択肢でしょう。
耐震性の高い住宅を建てるには、耐震等級の確認が必要で、耐震等級3が最高です。また、住宅メーカーが振動実験を行っているか、耐震性を高める工夫について理解があるかを確認することが大切になります。適切な選定と納得のいく説明を受けることで、福岡で耐震性の高い注文住宅の建築が可能です。
福岡県おすすめ住宅会社3選も参考になります。