福岡の家づくりの知識
新しい家族のために考えたい注文住宅の子ども部屋の作り方
2023/10/31
福岡で注文住宅を建てる際には、子ども部屋のことも考えておく必要があります。子ども部屋のメリットは、子どもの自立心を育てられることです。子どもたちが遊んだり集中して勉強に励むためには、適度な広さを用意しレイアウトや設備面にも配慮しましょう。ただし、掃除の手間がかかるといったデメリットもあります。また、子ども部屋は単に子どもが一緒に暮らしている時期だけではなく、独立後にどう活用するかも含めて長期的な視野に立って検討すべきです。
子ども部屋を作る前に考えておくべきこと
注文住宅を新築する際に、いずれ子ども部屋を作ろうと考えている方も多いでしょう。子ども部屋を作る前に考えておくべきことをご紹介します。
子どもが生まれる前に家づくりを始める
まだ、子どもが生まれていない場合、「将来的に何人家族になるか分からない」という理由で家づくりに取りかかれずにいる方も少なくありません。しかし、子どもが生まれた後は育児に時間を取られるため、家づくりについて考える時間を確保するのが難しくなるでしょう。そのため、あらかじめ子どもが生まれることを想定した家づくりを始めることも需要です。
例えば、子どもが生まれる前はストレージスペースやゲストルームとして使い、子どもが生まれたら子ども部屋として活用できるような間取りを取り入れるのも一つの方法です。
子どもに自分の部屋を持たせる年齢を決める
子どもに自分の部屋を持たせると自室で過ごす時間が増えるため、家族と過ごす時間が減ってしまうことを心配される方もいらっしゃることでしょう。しかし、子どもの自立心を育むためにも、子ども部屋は有効だと言われています。
子どもの自立心は2~3際から芽生え始めるため、子ども部屋を分けるタイミングとして3歳以降が適切です。小学校に入学するタイミングで、勉強しやすい環境を整えるために子ども部屋を与える方も多く見られます。
ただし、そのまま高校生や大学生になっても子ども部屋を使い続ける可能性があるため、成長後まで見越した上で子ども部屋の位置や広さなどを検討すべきです。
子ども部屋を設ける場所を決める
子ども部屋に適しているのは、リビングやキッチンに近いにぎやかな場所や、夫婦の寝室に近い静かな場所と言われています。特に子どもが小さい場合は前者、中学生や高校生の場合は後者が理想です。子どもの成長にしたがって子ども部屋を変更する場合は、子ども部屋として活用できるスペースをあらかじめ間取りに組み込む必要があります。
子ども部屋を作るメリットとデメリット
画像出典先:フォトAC
子ども部屋を作ると子どもの自立心が高まる以外にさまざまなメリットがあります。ただし、デメリットにも注意が必要です。
子ども部屋を作るメリット
1人で過ごす時間が増える
子どもは1人で過ごす時間が増えると、自立性が向上すると言われています。自立性の向上は自分でやろうとする意欲や計画性にもつながるため、自分で部屋の片付けや掃除をしたり、進んで宿題に取りかかったりするようになるでしょう。
また、子どもが1人で過ごせるプライベートな空間を設けると、悩みごとなどがあっても考えを整理しやすくなるため、解決方法を自分で見出す可能性が高まります。
自己管理能力が身に付く
子どもは自分1人だけのプライベートな空間が与えられていると、自己管理能力が身に付くと言われています。快適に過ごせるよう自分で部屋を整理し、必要なものと不要なものを自ら判断するなど、自分で考えて行動するきっかけを増やせるのです。
プライバシーを確保できる
子ども部屋を設けることにより、子どもは自分のプライバシーを確保できるようになります。子どもが成長してくるにつれて、友達とのやり取りを親に見られるのが気恥ずかしくなり、見られたくないと感じるかもしれません。子ども部屋として親が干渉しないスペースを与えると、子どもは安心して過ごせる場所を自宅に確保できるようになり、精神的に安定しやすくなります。
子ども部屋を作るデメリット
家族と過ごす時間が少なく感じてしまう
子どもが自室で過ごす時間が増えれば増えるほど、家族とコミュニケーションを取る時間が減ってしまいます。それにともない、子どもと過ごす時間が減ってしまうことが寂しく感じてしまうかもしれません。何か悩みごとなどを抱えていたりしないかも、親としては心配でしょう。
子どもに自分1人だけのプライベートな空間を持たせることも大切ですが、子どもの健やかな成長や家族と過ごす時間も決して欠かせません。定期的に食事に出掛ける、一緒に何か1つのことを楽しむ時間を設けるなど、家族の時間とプライベートな時間のバランスを取ることが大切です。
片付けや掃除が大変になる
自身で片付けや掃除ができない子どもであれば、親が子ども部屋を掃除することになるかもしれません。この場合はこれまで以上に掃除に時間や手間が取られる可能性があるため、誰がいつ掃除するかといった対応方法をあらかじめ考えておくと良いでしょう。
ゲームばかりしてしまう
子ども部屋を与えると、子どもが自室にこもってゲームばかりしてしまうことを懸念する方も少なくありません。ゲームに限らずまんがやスマートフォン、趣味などに熱中し、勉強がおろそかになる可能性もあります。子ども部屋を与える前に、勉強時間と趣味の時間を確保する方法を子どもと話し合うべきです。
子ども部屋を作る上で注目したいポイント
子ども部屋を作る上で考慮すべきポイントには、広さや子どもの属性、設備などが挙げらえます。
広さ
以前は6畳以上の広い部屋が人気でしたが、今は4.5畳の部屋が多く選ばれています。近年では「リビング学習」や「スタディーコーナー」を取り入れるご家庭が増えたため、子ども部屋はベッドとデスクが置けるスペースをおける広さが人気です。
年齢・人数・性別
子どもが複数いても全員に子ども部屋を確保したいならば、相応のスペースを設けておかなければなりません。また、子どもの性別や年齢差なども想定した上で、間取りやレイアウトを検討する必要があります。子ども部屋の施工例を参考に、夫婦で子どもの年齢・人数・性別をシミュレーションしておきましょう。
設備
子ども部屋を作る際、どのような家具や設備が必要かを考えておくべきです。例えば、ベッドとデスクの位置を決めると、適切なコンセントや窓の位置も決まります。後から配置を自由に変えられない設備も多いため、設計段階でしっかりと位置を決めておく必要があります。
子ども部屋を作ることにより、子どもの自立性や自己管理能力が身に付く、子どものプライバシーを確保できるなどのメリットが得られます。一方で、家族と過ごす時間が少なくなる、片付けや掃除が大変になる、ゲームなどの趣味に熱中しやすくなるといったデメリットも懸念されるのです。
注文住宅で子ども部屋を作る場合は、子どもが生まれる前から夫婦でしっかりと話し合っておきましょう。