キューワンボードを選択するメリットは?福岡で注文住宅を建てる際にも押さえておきたい断熱材について
2023/11/27
福岡で注文集宅を検討する際、断熱材に注目することで快適な生活環境の実現が可能になります。しかし、断熱材には種類が多いため、どれを選択すべきか悩む方も多いです。
理想の注文住宅を建てるために、断熱材について知っておく必要があります。
キューワンボードを選ぶメリットとして、非常に高い断熱性能を持っているほか、結露や紫外線への耐性や燃えにくさも挙げられます。また、断熱材の効果を最大限に引き出すためには、正しい知識と技術で断熱材を扱える施工業者を選ぶことが大切です。注文住宅を建てる際は、断熱材の施工に関する知識と技術を持つハウスメーカーに依頼することを推奨します。
断熱材の役割とは?種類による違い
断熱材とは、床、壁、天井、屋根などに張り付ける建材のことを指します。断熱材には、熱の伝導や伝達を阻止し、夏の厳しい暑さや冬の凍えるような寒さを防ぐ役割を果たしています。
こちらでは、断熱材の役割と種類についてあわせてご紹介いたします。
◇断熱材の役割とは?
断熱材は熱の伝導や伝達を阻止し、夏の厳しい暑さや冬の凍えるような寒さを防ぐ重要な役割を果たしています。そのため、寒暖差が激しい日本で、1年を通して、快適な生活を送るためには断熱材の存在が欠かせません。
なお、一般的に使用されている断熱材の種類とそれぞれの特徴を次にご紹介いたします。
◇断熱材の種類
断熱材は原料となる素材などで3つに分類されており、『繊維素材系断熱材』、『発泡プラスチック系断熱材』、『天然素材系断熱材』などが一般的なものとして挙げられます。
よく使用されている断熱材やその特徴は以下の通りです。
・無機繊維系
無機繊維系の断熱材とは、繊維素材系断熱材に分類されるもののひとつであり、グラスウール、ロックウールなどの鉱物を原料とした断熱材のことを指します。
無機繊維系の断熱材は鉱物を原料としているため、シロアリなどの害虫に強く、防火性能や断熱性能に優れた断熱材であると言えるでしょう。しかし、グラスウール、ロックウールともに吸湿性にはあまり期待が持てません。
・木質繊維系
木質繊維系とは、繊維素材系断熱材に分類されるもののひとつであり、セルロースファイバー、インシュレーションボードなどの木質系の素材を原料とした断熱材のことを指します。
セルロースファイバーは古紙を再利用して作られるため、調湿性に優れており、結露対策にも有効に活用いただけます。また、木質系の素材を原料としていますが、シロアリなどの害虫に強く、防火性能にも優れているため、全体的に性能が高く、オールマイティーな断熱材として広く活用されています。
それに対して、インシュレーションボードは断熱性や吸音性に優れてはいるものの、価格が高く、シロアリなどの害虫予防や耐火性能にはあまり期待が持てません。ですので、インシュレーションボードはメインの断熱材として活用されることはあまり多くはありません。
・天然素材系
天然素材系とは、天然素材系断熱材に分類されるものであり、羊毛、炭化コルクなどの天然の素材を原料とした断熱材のことを指します。
羊毛はその名の通りリサイクルされた羊毛を、炭化コルクはコルク樫の素材を炭化させたものが原料として使用されます。前者は調湿性、断熱性、耐久性に優れており、後者は断熱性、調湿性、吸音性に優れています。また、どちらもそれらに加え、高い防虫効果をも期待できるため、天然素材を好む方にとって、非常に魅力が多い断熱材です。しかし、羊毛、炭化コルクともに天然素材であるため、他のものと比較すると、価格がやや割高であると言えるでしょう。
・発泡プラスチック系
発泡プラスチック系とは、発泡プラスチック系断熱材に分類されるものであり、押出発泡ポリスチレン、硬質ウレタンフォーム、高発泡ポリスチレン、ビーズ法ポリスチレン、フェノールフォームなどの発泡プラスチックの素材を原料とした断熱材のことを指します。
発泡プラスチック系の断熱材はプラスチック素材を原料としているため、フェノールフォーム以外のものは水分や湿気に強く、結露対策にも有効に活用いただけます。しかし、フェノールフォーム以外のものは防火性能にはあまり期待が持てないため、火気の取り扱いには細心の注意が必要であると言えるでしょう。
高い断熱性能を持つキューワンボード
画像出典先:アキレス株式会社
キューワンボードとは、高性能硬質ウレタンフォームとアルミ箔面材を組み合わせた断熱材のことを指します。経年変化を抑えられる高性能硬質ウレタンフォームと、高い赤外線反射率により、遮熱効果が期待できるアルミ箔面材を組み合わせることにより、優れた断熱性に加え、省エネ効果をも期待できます。
なお、こちらでは、キューワンボードについて詳しくご紹介いたします。
◇キューワンボードの特徴
キューワンボードとは、経時断熱性能に優れた高性能硬質ウレタンフォームと遮熱効果が期待できるアルミ箔面材を組み合わせた断熱材です。どちらも熱伝導率の数値が小さいため、非常に高い断熱性能を持つ断熱材であると言えるでしょう。
キューワンボードの表面に使用されるアルミ箔は遮熱効果に加え、結露、紫外線などから高性能硬質ウレタンフォームを保護する役割を果たしているほか、難燃性の向上にも貢献しています。
断熱材の効果を最大限に活かすには施工技術が重要
断熱材の効果を最大限に活かすためには、断熱材の施工をしっかりと行うことが大切です。しかし、残念ながら、正しい断熱材の施工方法を学んで施工を行っている大工さんはあまり多くはありません。
そこで、ここからは、断熱材の施工をしっかりと行うことが大切である理由と断熱材の施工を行う際のポイントをあわせてご紹介いたします。
◇断熱材の施工技術が重要である理由
断熱材の効果を最大限に活かすためには、断熱材の施工をしっかりと行うことが大切です。なぜなら、断熱材は少しでも隙間が空いていると、断熱効果が大幅に減少してしまうからです。
断熱材の施工不良などにより、たった5%ほどの隙間が見られるだけでも、断熱効果が半減してしまうおそれがあると言われています。それほど、断熱材の施工は住宅の断熱性能に大きく影響するということです。断熱材の効果を最大限に活かすためにも、住宅の構造にぴったりと合う適切なサイズのものを使用する必要があります。福岡県で注文住宅をご検討中の方は、断熱材の施工に関する高い技術力と豊富な実績を持った工務店やハウスメーカーに依頼されると良いでしょう。
◇断熱材の施工を行う際のポイント
断熱材の施工を行う際、いくつかの部分に注目することが大切です。なお、それらは次の通りとなります。
・外壁
・屋根裏
・床下
外壁の断熱材の施工に関して、必要な箇所にしっかりと断熱材が施工されているか、隙間が空いていないか、断熱材の留め方は適切かどうかの以上3つのポイントを確認する必要があります。特に隙間が空いていないかは住宅の断熱性能に大きく影響するため、屋根裏や床下の断熱材の施工に関しても同様に重要なチェックポイントであると言えるでしょう。なお、床下への断熱材の施工に限り、断熱材が落下しかけていることも少なくないため、断熱材が落下していないかをしっかりと確認されることが大切です。
断熱材は建物の床、壁、天井、屋根などに使われ、熱の伝導や伝達を防いで、夏の暑さや冬の寒さから保護する役割があります。種類には無機繊維系(グラスウール、ロックウール)、木質繊維系(セルロースファイバー、インシュレーションボード)、天然素材系(羊毛、炭化コルク)、発泡プラスチック系(ポリスチレン、ウレタンフォーム)などがあり、それぞれ特徴が異なります。特にキューワンボードは高性能硬質ウレタンフォームとアルミ箔面材を組み合わせて高い断熱性能を持ち、省エネ効果をもたらします。施工技術も重要で、隙間のない施工が必要であり、外壁、屋根裏、床下などの箇所を確認することが必要です。
福岡で理想の注文住宅を建てるには、断熱材の種類だけでなく、施工業者を適切に選ぶことも重要であることが解っていただけたと思います。
他にも「福岡県 おすすめ住宅3選」も参考になります。ぜひ参考にしてください。