福岡の家づくりの知識
福岡で注文住宅!長期優良住宅について知ろう
2023/05/01
福岡で注文住宅!長期優良住宅について知ろう
近年、エコ住宅が注目されています。エコ住宅とは、断熱性などの住宅性能を高めてエネルギーの消費量を抑える住宅を指します。その中でも、長期間にわたって快適で安全に暮らせる仕様の住宅を「長期優良住宅」といいます。
福岡でのマイホーム建築においても、長期優良住宅に注目することが重要です。ここでは、福岡で長期優良住宅を建てるための基礎知識を解説していますので、ぜひ参考にしてください。
長期優良住宅とはどんな住宅なの?
「長期優良住宅」とは、国が定めた「長期優良住宅制度」の認定を受けた住宅のことです。この制度は、新築住宅だけでなく中古住宅やマンションにも適用されます。認定を受けるためには、「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」で定められた基準を満たす必要があります。主な戸建て住宅の認定基準は以下の通りです。
劣化対策
住宅の構造躯体が2世代、3世代に渡り使用できること。木造住宅であれば床下や小屋裏に点検口を設置する。
耐震性
2階建て以下の木造住宅は、耐震等級3を有し、地震が起こった場合に建物の損傷を低減させる構造を備えていること。
維持管理
構造躯体の維持管理が容易に行えること。
長期優良住宅の認定基準は以下のようになっています。
住戸面積
良好な住空間を確保するために必要な規模を有し、戸建ての場合は階段を除く75㎡以上を確保すること。
省エネルギー性
断熱性能等級5以上で、一次エネルギー消費量等級6以下を満たし、必要な省エネルギー性能が確保されていること。
居住環境
地域の居住環境の維持と向上に配慮された良好な景観であること。
保全計画
建設時から長期にわたって居住できるように、定期的な点検や補修などの期間や方法が定められていること。
災害配慮
自然災害が起こった場合に被害の発生防止または最小限に抑えるための配慮があること。
長期優良住宅は、従来の「スクラップ&ビルド型」の社会から、質の高い住宅を建て、長期間にわたって手入れをすることで、建物を「建設して、老朽化すると解体をして建築する」のではなく、「ストック型」の社会へ転換することを目的としています。長期優良住宅の認定を受けた住宅は、高い耐久性や省エネルギー性を備え、建物を長期間にわたって使用することができるため、環境にも経済にも優しい住宅として注目されています。
長期優良住宅のメリット・デメリット
長期優良住宅の認定を受けることには、様々なメリットがあります。
以下では、長期優良住宅の認定を受ける前に知っておきたい、メリットとデメリットをご紹介します。
長期優良住宅のメリット
税優遇措置
長期優良住宅の認定を受けると、住宅ローン残高の一部が所得税から控除されます。2025年末までは年末の時点で住宅ローン残高の0.7%、その後は通常10年間、消費税が10%以上で購入した場合は13年間継続されます。また、住宅ローン限度額は5000万円で、自己資金で購入した場合は投資型減税が適用されます。
さらに、不動産取得税の控除額が増額され、登記免許税の税率も引き下げられます。固定資産税も戸建ての場合は5年間、マンションの場合は7年間、半額に減額されます。住宅ローンの金利も優遇され、火災・地震保険も割引されるなど、費用面で大きなメリットがあります。
また、長期優良住宅は高い耐久性や省エネルギー性を備えているため、長期的に見ると維持費用が抑えられることがあります。また、リフォームする際にも、既存の住宅よりも費用が抑えられる可能性があります。
以上のように、長期優良住宅の認定を受けることは、費用面や耐久性、省エネルギー性など、多くのメリットがあります。
長期優良住宅のデメリット
長期優良住宅のデメリットは、費用と時間がかかることです。長期優良住宅の認定を受けるためには、所轄の行政庁にて認定審査を受ける必要があります。そのため、一般住宅よりも審査にかかる時間が長く、1週間から1ヶ月程度、場合によってはそれ以上になることもあります。また、認定基準を満たすために必要な建材や建築構造によっては建築コストが高くなることもあると言われています。
長期優良住宅を建てる際のポイント
福岡で長期優良住宅を建てる際には、知っておくべきポイントがあります。
まず、ハウスメーカー選びが重要です。長期優良住宅は認定基準をクリアするだけでなく、住みやすさへの工夫や提案力が必要です。耐震構造や省エネルギー、ユニバーサルデザインの技術力も重要です。豊富な実績を持つハウスメーカーを選ぶことで、満足度の高い家づくりが可能です。
また、長期優良住宅は維持管理計画に基づいた定期点検が義務付けられているため、維持保全には労力とコストが必要です。ハウスメーカー選びには、信頼できるパートナーを見極めることが大切です。
次にコスト面ですが、長期優良住宅は建材や仕様のグレードアップにより建築費用が高くなり、申請費用も発生します。通常の新築住宅よりもコストが高くなるため、建築費用の増加分を上回るメリットがあるかどうかを検討してください。ただし、住宅ローンや所得税、固定資産税などの優遇措置がありますので、総合的に判断することが大切です。
長期優良住宅は、何世代も住み続けることを目的とした住宅です。福岡で長期優良住宅を建てる際は、経験豊富なハウスメーカーに依頼すると安心です。