福岡の家づくりの知識
注文住宅でキッチンを選ぶ時の選び方とポイントとは?
2024/02/20
注文住宅においてキッチンは家族の生活に欠かせない重要なスペースです。キッチンは食事を作る場所であり、家族や友人とのコミュニケーションの中心でもあります。そのため、キッチンを選ぶ際には慎重な検討が必要です。そのため、間取りやレイアウト、設備など慎重に選ぶ必要があります。キッチンの選び方やポイントについて、以下で詳しく解説します。
注文住宅におけるキッチンの重要性と種類について
注文住宅においてキッチンは家族の集うコミュニケーションの中心となり、家事動線やインテリアを考える上でも重要な箇所となります。このようなキッチンを選ぶ際には様々な間取り、型、レイアウトの種類から自分に最適なものを選ぶ必要があります。
◇充実した生活にキッチン選びは重要
キッチンは毎日の食事を作り、家族や友人らと食卓を囲むコミュニケーションの場所として機能します。また日常生活では料理や皿洗いといった家事をしながら、洗濯、掃除などをこなすことになるため、家事動線を考える上でも中心的な役割となるでしょう。
さらにキッチンは基本的にLDKとしてリビングダイニングと一体とした空間となることから、家全体のインテリアにも大きな影響を与えます。機能性や収納だけでなく、デザインや広さなども重要なポイントとなります。このようにキッチン選びは充実した家づくりを考える上で、とても重要です。
◇キッチンの種類
キッチンには間取り、型、レイアウトそれぞれに種類があります。それぞれの種類や特徴について以下で解説します
キッチンの間取り
独立型キッチン(クローズドキッチン)は、キッチンがダイニングやリビングから壁やドアで分かれており、調理に集中できたりプライバシーが保たれたりしますが、煙やニオイがこもりやすく、コミュニケーションが難しいという特徴があります。オープンキッチンは、キッチンとリビングの間に壁がなく、家族とのコミュニケーションが取りやすく、開放感がありますが、煙やニオイが拡がりやすいというデメリットがあります。セミオープンキッチンは、キッチンをダイニングに向けて設置し、吊り戸棚を設置することで、調理中もダイニングやリビングの様子を確認できる対面式のキッチンとなります。
キッチンのレイアウト
アイランドキッチンは、キッチンが壁から独立し、四方から調理や配膳が可能なレイアウトであり、広々とした空間がありますが、設置には広めのスペースが必要です。ペニンシュラキッチンは、キッチンの側面の片側が壁に面し、少ないスペースでも設置可能であり、開放感があります。壁付け型キッチンは、キッチンの前面が壁に面しており、限られたスペースでも設置可能であり、独立型やオープン型の間取りに適しています。
キッチンの型
I型キッチンは、シンク、コンロ、調理台が一列に並び、少ないスペースで導入可能であり、多様な間取りに適しています。L型キッチンは、キッチンが90度に曲がって配置され、広い作業スペースと多くの収納スペースがあります。U型キッチンは、キッチンがコの字型に配置され、効率的な家事動線が確保され、多人数の料理にも適しています。
注文住宅のキッチンを決めるポイント
画像出典先:フォトAC
注文住宅のキッチンを決める際には最適な距離を保った作業動線と、自分の料理スタイルに合ったレイアウトを考えることが大切です。
◇実際の作業導線を考えたレイアウトに
使いやすいキッチンにするためにはデザイン性だけでなく、作業動線にもこだわりを持ってレイアウトを考える必要があります。そこでポイントとなるのがキッチンにおいて頻繁に利用するコンロ・シンク・冷蔵庫の距離です。
この3つの距離が広すぎず狭すぎない、2〜3歩で移動できる間隔を目安として保たれていることで、調理をする際の無駄な動きを省くことができます。そのため注文住宅でキッチンを決める際には、作業動線の長さを考えながらスムーズに調理ができるレイアウトを検討しましょう。
◇自分の料理スタイルに合わせたレイアウトを
各メーカーでは様々な料理スタイルに合わせたコンセプトでキッチンが商品化されています。例えば料理好きの人のためにたくさんの調理器具を収納できるキッチンや、親子で料理がしやすいようにシンクの高さを下げているキッチンなど種類は多種多様です。
また料理をしながら家族とコミュニケーションをとりたいのか、リビングダイニングは家事から離れた落ち着ける空間としたいのかによってもレイアウトが変わってきます。そのためまずは自分のライフスタイルから、理想とするキッチンの使い方を考えることがポイントとなります。
キッチン選びで後悔しないための注意点
福岡で注文住宅を建てる際、キッチン選びで後悔しないためにはキッチンの高さや広さ、収納にこだわることが重要となります。
◇使用者の身長に合わせる
キッチンのワークトップの理想的な高さは、「(身長÷2)+5cm」とされています。キッチンのワークトップやレンジフードの高さが身長に合っていないことで、腰や肩に負担を感じてしまう場合があります。
そのためキッチン選びをする際には、夫婦間で特にキッチンを多く使用する人の身長に合わせた高さ設定をするようにしましょう。
◇調理しやすい広さを考える
キッチンはコンロ・シンク・調理スペースの3つで成り立っています。その中でも調理スペースが狭いことで日々ストレスを感じやすくなることから、調理スペースの幅は75cm以上確保することが理想的とされています。
また夫婦で料理するなど、使い方によってはより広いスペースが必要となるでしょう。そのためキッチンを選ぶ際にはコンロ・シンク・調理スペースそれぞれがどの程度の広さを必要とするのか、全体のバランスを見て検討するようにしましょう。
◇十分な収納があるか確認する
キッチンの使い勝手は収納によって大きく左右されます。特にビルトイン食洗機を採用する場合にはその分の収納スペースが減ることになるため、十分な収納量が確保できているのか注意しましょう。
また収納量だけでなく収納の設置場所や高さについても、日々の使い方を想定しながら考える必要があります。最近ではリビングダイニングと一体空間となるキッチンが多いことから、必要となる収納量を確保するためにパントリーや戸棚などを採用するのもおすすめです。
注文住宅のキッチンは家族の生活を支える重要な要素であり、その選択は慎重に行う必要があります。
キッチンの種類には、独立型やオープン型、セミオープン型などがあり、それぞれに利点と欠点があります。例えば、独立型キッチンはプライバシーを確保できる一方で、コミュニケーションが難しいという特徴があります。
一方、オープン型キッチンは家族とのコミュニケーションが取りやすい一方で、煙やニオイが広がりやすいという点が挙げられます。キッチンを選ぶ際には、家族のライフスタイルや料理のスタイルに合わせてレイアウトを検討することが重要です。
また、キッチンの高さや広さ、収納の充実も後悔を避けるために重要な要素です。特に、キッチンのワークトップの高さや調理スペースの広さは、日々の料理や家事を行う上で大きな影響を与えます。