福岡で注文住宅を建てるときの費用をシミュレーションしてみよう!
2024/02/20
福岡で注文住宅を建てる際には、費用をシミュレーションすることが重要です。家計の状況や借入額、頭金の考慮はもちろん、福岡県の土地付き注文住宅の相場感も把握する必要があります。こちらでは、注文住宅の建築費用を検討する前に、頭金や月々のローン返済額を計画し、無理のない資金計画を行う方法を紹介します。
注文住宅の建設費用のシミュレーション前に考えること
注文住宅の建築費用のシミュレーションをする以前に、注文住宅を検討する際には家計の状況から無理のない頭金と月々のローンの支払いについて考える必要があります。また福岡県においての土地付き注文住宅がいくらかかるのか相場感を知り、無理のない借入額の範囲で理想とする家づくりが可能であるかを検討することが重要です。
◇頭金と月々のローンの支払い
注文住宅を建てる際には頭金と月々の住宅ローンの返済が求められます。まず頭金とは住宅ローンの借り入れ額とは別に手持ちから出す費用であり、一般的には住宅購入金額全体の1割から2割を目安とした金額になります。
このような大きな額を手持ちから出す場合、妊娠や出産、子供の進学や転職などといったライフイベントとタイミングが重なると生活が一時的に困窮する可能性も出てくるので注意が必要です。
また家づくりには思わぬ出費が発生する場合があり、入居後の生活費にもお金が必要となることから、頭金を考える際には手元の資金に余裕を持たせて設定をするようにしましょう。
そして親族からの資金援助がある場合には、贈与税がかかる点についても注意が必要です。
次に住宅ローンの無理のない返済額の上限は一般的に年収の25%程度といわれています。
そのため金融機関が返済負担率35%を上限として融資を行っている場合でも、余裕を持った返済計画として25%程度に留めておくのが理想的です。
そのため注文住宅の建築費用を考える際にはまず家計を見直し、毎月の返済額で見たときに数十年という長い期間において無理なく払い続けられる額なのかを慎重に検討しましょう。
◇福岡の住宅相場
2022年度の住宅金融支援機構による調査結果によると、福岡県における土地付き注文住宅の建築費の平均は4,541.6万円となっています。この数字は全国都道府県のランキングにおいては19位であることから、福岡県の住宅相場は全国では中間的な価格であるといえるでしょう。
また2021年度の同じ調査においては建築費が4,395.2万円となっていて、2022年度までの1年間で146.4万円の高騰が見られます。このことから福岡県における土地付き注文住宅の建築費は上がっていくことが予想されます。
費用をシミュレーションした際の返済計画具体例
画像出典先:フォトAC
ここでは、一般的な4,000万円台の注文住宅を購入する際の返済計画の具体例を紹介します。このシミュレーションでは、前提条件として世帯の年収や返済可能な金額、自己資金などを考慮し、借入限度額や返済期間などの条件を設定しました。それに基づいて、毎月の返済額や総返済額などが算出されています。
◇借用額4,000万円の場合
まず4,000万台の注文住宅を購入し、借入額についても4,000万台のケースについて具体例を提示します。このシミュレーションでは、以下の条件に基づいています。
前年度の税込み世帯年収:700万円
毎月返済可能な金額:14万円(年収の25%の1/12)
住宅購入にかけられる自己資金(頭金):500万円
現在の年齢:30歳
返済期間:35年
返済金利:1.5%(固定)
借入限度額:4,572万円
また、諸費用は購入価格の4%と仮定されています。
これに基づいて、4,000万円台の注文住宅を購入する場合の具体的な費用のシミュレーション例を示します。
購入価格が4,000万円の場合、頭金として500万円を支払い、残りの購入額が3,500万円となります。諸費用は購入価格の4%で計算すると140万円です。したがって、必要な借入額は3,640万円です。
35年間の返済期間と1.5%の固定金利で計算すると、月々の返済額は約10万8,500円になります。
以上の条件から、700万円の年収を持つ30歳の個人が、頭金500万円を含めて3,640万円の住宅ローンを組む場合、毎月約10万8,500円の返済を35年間続けることになります。借用額が4,000万円だと月々の返済額が16万3,760円となっています。年収700万円の金額から見ても、この借入金額は無理のない返済計画といえるでしょう。
◇2世帯住宅を建てる人
次に、借入額4,000万円の2世帯住宅とした場合における、費用のシミュレーションした際の返済計画の具体例をご紹介します。まず、2世帯住宅の総額は5,776万円で、内訳は以下の通りです。
本体工事費:4,000万円(坪単価80万円 × 延床面積50坪)
付帯工事費:888万円
諸費用:444万円
消費税:444万円
住宅ローンの返済計画では、以下の条件が設定されています。
年収:1,200万円
希望の借入額:4,000万円
金利:固定金利型1.7%
返済期間:25年
ボーナス併用払い:なし
この計画に基づくと、総返済額は4,912万8,042円となり、毎月の返済額は16万3,760円となります。この返済計画では、毎月の返済額や返済期間が具体的に示され、総返済額が借入額を上回ることがわかります。
無料でできる注文住宅の費用シミュレーション
注文住宅の建設費用がどの程度の金額になるのか費用感が掴めた段階で、実際の費用をシミュレーションすることをおすすめします。
以下のサイトでは無料で費用シミュレーションをすることが可能です。
・タウンライフ家づくり
・住宅見積.com
・住友林業資金計画シミュレーション
・木の家¥シミュレーター
またそれぞれのサイトでは借入額から算出するシミュレーションと、毎月の返済額から算出するシミュレーションが設けられており、自身の検討方法に合わせて選択することが可能です。注文住宅は建てて終わりではなく数十年の返済を続けながら住み続けることになるため、シミュレーション結果をもとに無理のない資金計画を行う必要があります。
◇借入額からシミュレーションする
すでに注文住宅の予算がイメージできている場合には、借入額からシミュレーションをするのが便利です。借入額からシミュレーションをする場合には基本的に住宅ローンの借入希望額、金利と返済年数、頭金の額の入力が求められます。
これらの情報をもとにシミュレーションでは住宅総予算とその内訳、毎月のローン返済額が自動で算出されます。
◇毎月の返済額からシミュレーションする
毎月賃貸において支払っている家賃の額を参考に注文住宅を検討する場合には、毎月の返済額からシミュレーションをするのが便利です。毎月の返済額からシミュレーションをする場合には基本的に毎月の返済額、金利と返済年数、頭金の額の入力が求められます。
これらの情報をもとにシミュレーションでは住宅総予算とその内訳、借入額が自動で算出されます。
注文住宅を建設する際には、家計の状況を踏まえて無理のない頭金と月々のローン返済額を考慮する必要があります。また、福岡県における土地付き注文住宅の相場感を把握し、無理のない借入額を設定することが重要です。
一般的に、頭金は住宅購入金額の1割から2割が目安であり、ローン返済額は年収の25%程度に留めるのが理想的です。さらに、注文住宅の建築費用を検討する際には、借入額や毎月の返済額をシミュレーションし、長期間にわたって無理なく支払えるか検討することが重要です。
無料のシミュレーションサイトを利用することで、借入額や返済計画を具体的に把握することができます。