福岡で家を持つなら注文住宅?建売住宅?特徴・価格差と迷った場合に考慮したいポイント
2023/11/27
福岡で住宅の建築を検討する際、様々な点に目を向ける必要があります。注文住宅や建売住宅のどちらにするか迷っている方は、それらのメリット・デメリットを知っておくことが必要です。
注文住宅のメリットとして挙げられるのは自分の思い通りの家が建築しやすいことで、デメリットとして挙げられるのは時間とお金がかかる点です。建売住宅のメリットとして挙げられるのは購入に必要な金額が明確な点で、デメリットとして挙げられるのは自分の要望が叶いにくい点です。どちらを選ぶべきか迷った際は、引っ越しまでの期限や土地の所有状況、家づくりに対してどのくらいの自由度が欲しいかについて考えましょう。
注文住宅と建売住宅どちらが高い?価格差は?
福岡で注文住宅を建てた場合と建売住宅を購入した場合の平均価格を比較し、相場を理解しましょう。
相場を理解することで、注文住宅か建売住宅を選ぶ際の判断材料になります。
◇注文住宅と建売の価格差
建売住宅よりも注文住宅のほうが価格が高い傾向で、住宅金融支援機構が2022年に発表した調査結果によると、平均して約850万円の価格差があります。
ただし注文住宅でも、土地を含まない場合は、必要な価格は変わります。
注文住宅の全国平均価格は約3,572万円、土地付き注文住宅は約4,455万円です。
一方で建売住宅の全国平均価格は約3,605万円となっております。
◇注文住宅のほうが高額になる理由
注文住宅では、施主の要望に応じた個別のカスタマイズが必要な場合や、高品質な素材を使用する場合が多いです。デザインや素材にこだわるほど、高価な材料と工期が必要なため、材料と人件費などのコストが上昇します。
こういった理由で、注文住宅のほうが高額になる傾向にあります。
一方、建売住宅の場合は、複数の住宅を一斉に建築することで材料の質や調達にかかるコスト、人件費などを抑える工夫がなされ、安価に提供されています。
注文住宅が高いというよりも、建売住宅が安いと考えてもいいかもしれません。
また、注文住宅と建売住宅の価格比較には、「2021年度フラット35利用者調査」により算出された平均値を用いています。
さまざまな選択肢がある注文住宅の価格幅は大きく、億を超える建築事例も含まれています。
こういった高価格帯の事例が含まれていることで、注文住宅の相場が引き上げられているとも考えられます。
実際に平均値を下回る価格帯で建てられた住宅もあることを覚えておきましょう。
注文住宅と建売住宅の特徴とメリット・デメリット
画像出典先:フォトAC
注文住宅と建売住宅のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
◇注文住宅のメリットとデメリット
注文住宅の最大のメリットは、建物の外観や間取り、設備、内装を自分や家族の希望通りにできることです。建材なども決められるため、お金をかけてこだわりたい部分と節約したい部分の割合も自由であり、家族のライフスタイルに合わせたオーダーメイドな設計ができます。
建設途中の家の状況も確認できるため、手抜き工事を未然に防ぐことができます。こだわり抜いて建てた家に対して、自分が建てた家だという満足感や充実感を得ることができるでしょう。
デメリットは、外観や間取りの設計に多くの時間がかかってしまう点です。
さらに、工事が始まった後に、急な修正や設計変更で追加費用が発生しやすい点もあります。当初より予定していた予算よりオーバーしてしまうことも少なくありません。
さらに、注文住宅の場合は、土地の選定と土地購入資金の準備も必要です。
住宅ローンと土地購入用の融資が別になり、資金計画が複雑になることもあるため、入念な打ち合わせが欠かせません。
◇建売住宅のメリットとデメリット
建売住宅のメリットは、外観や間取り、設備の仕様や購入価格などが既に提示されている点です。
仕上がりがイメージできますし、建設済みの場合は、実物を見て確認できる点もおすすめです。
また、費用についても注文住宅より安い傾向にあります。付近に複数住宅を一斉に建設することで、材料の大量購入や人件費などのコストを抑えています。
土地付きで売られているため、土地の選定や資金計画がシンプルになっているのも魅力的です。
デメリットは、注文住宅と異なり、自身の要望を実現できない点です。
既に決められた外観や間取りの家に住むことになるため、理想とする暮らしとズレが生じる場合はストレスに感じるかもしれません。加えて、周辺の住居も似たような外観で建設されることが多いため、没個性的な印象を受けることがあります。
注文住宅と建売住宅~迷った場合に考慮したいポイント
建売住宅と注文住宅の選択に正解はありませんが、どちらが自分に適しているのか迷った際に考えておきたいポイントをご紹介します。
◇自分の思い通りの家が建てたいか
注文住宅は、家の外観や間取り、建材にいたるまですべて自分で決めることができます。理想としているライフスタイルや家族構成に合わせて設計できる点が特徴です。
自分の理想としている家が決まっている場合などは、注文住宅を選ぶのがよいでしょう。
建売住宅は自由度がないものの、家の間取りや設備はプロの手によって綿密に設計されています。間取りに不満がなければ、建売住宅でも十分だと考えられます。
◇引っ越しまでの期限
注文住宅の場合、土地の選定から間取りの設計、資材の選定、工事などを経て、ようやく入居できます。
社宅の退去期限が迫っていたり、子どもが入学するまでに引っ越したかったり、期限が決まっている場合は、建売住宅が適しているでしょう。
完成するまでの間は賃貸に住むという選択もありますが、お金の問題もあるため、そう簡単ではありません。
また、注文住宅の場合は家の設計を決めるために、何度も打ち合わせが必要で時間がかかってしまいます。
共働きや子育て中でなかなか時間が取れない場合は、建売住宅を選ぶのもおすすめです。
◇土地の所有状況
既に土地を持っていたり、家族から相続する予定があったりする場合は、注文住宅がよいでしょう。
建売住宅は土地とセットで販売されているため、土地代分を抑えることができます。
土地を持っていない場合は、引っ越しを希望しているエリアに土地が空いているかどうかも大事なポイントです。
希望エリアで土地の販売が少ない場合は、土地探しや購入に時間がかかることがあります。
引っ越しの期限があるならば、建売住宅も検討するのがよいでしょう。
福岡での住宅選びにおいて、注文住宅と建売住宅の価格を比較すると、注文住宅は平均的に建売住宅よりも高額で、約850万円の価格差があります。ただし、土地を含まない場合、注文住宅の平均価格は約3,572万円、土地込みの注文住宅は約4,455万円であり、建売住宅の平均価格は約3,605万円です。注文住宅が高額になる理由は、カスタマイズや高品質な素材の使用によるもので、建材や工期のコストが増加するためです。一方、建売住宅は複数住宅を一斉に建設することでコストを抑え、比較的安価に提供されています。どちらを選ぶかは、自身の要望や予算、期限、土地の所有状況などを考慮し、メリットとデメリットを比較検討する必要があります
注文住宅と建売住宅はそれぞれメリットとデメリットを持っていることが解っていただけたと思います。他にも、自分の状況や希望に合った家づくりには住宅会社の選定が欠かせません。住宅会社の選定には「福岡 おすすめ住宅会社3選」の記事が参考になります。ご覧になってはいかがでしょうか。